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沈没寸前 救出劇の結末は 大しけの海 日本船が奮闘

オーストラリア沖。

大しけの海で船尾が水没しているのは、インドネシアの漁船。

船首には、助けを求める乗組員たちの姿が。

沈没するのは、もはや時間の問題。

この危機的な状況の中、いち早く駆けつけたのは、日本の漁船の船員たちだった。

静岡県の焼津港から出港し、オーストラリア沖でマグロ漁をしていた「第15福積丸」。

5月14日朝、日本の海上保安庁から、「福積丸」の社長のもとへ救助要請があった。

インドネシア漁船がいるのは、パース沖およそ1,200km。

オーストラリア海軍の船が救助に向かっていたが、「福積丸」は、現場までおよそ320kmの位置にいた。

救助要請を受け、大しけの海を進み、現場に急行。

到着すると、救命いかだを発見。
しかし、人が乗っていない。

その時、船長は「だめかと思いました」と感じたという。

漁船の乗組員たちはどうなったのか。

船長は諦めなかった。

さらに西を捜索したところ、ついに漁船を発見。

第15福積丸の船長「ここにいたかという感じでした。本船から取っていたロープが切れ、いかだが船と漂流物の間に入り、いかだをつかむのに苦労しました」

激しい風と波の中、懸命の救助により、乗組員20人全員の救助に成功した。

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